レジュメ | 7 都市の土地とは人間にとっていかなる存在か2003/05/17
1 「土地」の意味 1)場所性 位置、周辺状況、周囲との関係、心情ー一地霊、風水(四神相応) 2)物理的な土地 ①自然 地形、地質、土壌、水、天然資源、植物、動物、菌類 ②人工 舗装、擁壁、排水路、溜池、耕作地、植林地
2 土地の権利はなぜ発生するか 1) (占用 利用 改良) (共同管理 支配 強制的支配 国家的支配) 2)所有権と支配権 (統治権、徴税権、管理権) 3)占有(原始的私有→総有 →在地首長的所有→国家的所有(公地公民) →私有地の発生(墾田 荘園 御家人 惣) →戦国人名→封建領主 →明治政府の版籍奉還→近代的所有権→戦後憲法 4)西欧の特色 宗教と政治(法主と皇帝<コンスタンティヌスの寄進状>) 皇帝、王、諾候、絶対王制→国民国家 市民革命 5)借地 (共同体の所有)の思想——「土地は女王のもの」
3 都市の土地の私権とその特性 1)都市の土地特性 ①限定性(生産困難性)、②場所代替困難性、③インフラ依存性、④相互依存性、相 互影響性、⑤都市形成性と利用多様性、⑥一体形成性、⑦高価性 2)都市形成財としての土地利用 公有地の確保、私有地(利用促進・利用制限) 3)環境財としての土地 利用責任、 個別利益*環境利益
4 都市の土地の自由と制約(都市政策の基本) 1)江戸時代(売買自由) ——町の承認 2)利用自由か利用不自由か——近代的所有権と都市的土地利用、ドイツB プラン 3)土地特性からの不自由性 = 共同体の利益 = 環地の形成 = 都市個性形成
5 都市の土地利用と宅地化の意味 1)土地利用——共同体制限の必要性 2)インフラ(城階、道路、排水など)とコモン(公園、広場など) 3)宅地化の意味——土地の市民権獲得 4)建築行為——都市形成、景観形成 5)土地利用のルールと市民的合意 6)固定資産財の意味——宅地市民権の行使責任
6 土地価格 1)土地価格の意味 場所性、外部経済性、代替不可能性 2)士地本位経済 バブル経済の誘発 3)土地価格上昇の帰属 フランス、イギリス |
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