レジュメ | 6 場所は都市にとってどのような意味を持つか2003/4/19
1 場所の意味——都市の基盤 1)いったん選択された場所は、都市の全生活、全活動に決定的な意味をもつ 2)選択された場所は、相当継続的で容易に変更はできなくなる 3)場所は機能的な意味のほか、住む人間にとって心情的にも深く影轡を与える。 4)場所に手を加え住みよい条件にするように改変してゆく
2 都市をつくる場の選定と継続性 客観性× 主観性× 偶然性+ 既成条件 1)客観性・合目的性 生活条件(水、安全)、目的に合わせた立地条件 2)主観性 リーダーなどの意見、集団の意思、宗教的な意味 3)偶然性 資源の存在、上陸地点、滞在地 4)既成条件 都市集積、住民、インフラ、システム 5)継続・再生条件 産業、歴史、シンボル、有利性、場所の意味性
2 都市の立地条件——選択条件 1)水利と可能性 水源(泉、オアシス、川)、導水の可能性 2)外敵・災害からの安全性 防御性(天然か人工物か) 災害の蓋然性、外敵の侵入 3)交流に便利 川、海の港、陸上交通の便、街道沿い 4)発展の可能性 平地の広がり、 5)都市相互間の距離 適度な離間距離
3 都市の立地条件——目的別の場所性 1)定住都市 農業、安全、便利?——それだけでは都市と言えない 2)商業都市・中継都市 交通、開放性 3)政治都市・軍事都市 支配地域との関係、政治勢力との関係 4)宗教都市・学術都市 宗教的志味、指導者、学問の必要性 5)産業都市 原料、エネルギー、労働力、消費地、生活性 6)情報都市 情報インフラ、情報発信源
4 立地と発展の諸説 1)政治力学——防御、支配、統治、離脱、指令 2)経済力学——交流、効率、収益、 3)社会力学——要請、災害、民族、宗教、差別 4)心情力学——思い、愛情、誇り、好感、コミュニティ
5 人工環境による補完・目的性の追加・利便性の追加 1)外部インフラ——港湾、道路、鉄道、エネルギ一、水源、 2)都市インフラ——城壁、水道、排水、生活利便施設 3)都市の管理システムと都市生活の快適性 |
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