レジュメ | 21(23) 草原の帝国と都市(比較都市論⑧)2004/12/20
1 ユーラシア大陸の草原——移動・移住=都市不要 都市略奪・破壊→都市の再建 1)内陸・乾燥 ①ツンドラ、②森林、③ステップ(草原)、④砂漠とオアシス、⑤山岳 2)狩猟から遊牧へ 家畜化(群生動物の追跡) 3)移動の自由 馬 ゲル(移動家屋)組織的移動 (百人隊、千人隊) リーダー
2 草原の支配 インド・アーリアン系(イラン)、ウラルアルタイ系(モンゴル、トルコ) 1)スキタイ(BCⅦ〜) 2)大月氏→クシャン(BCⅡ 3)匈奴(BCⅡ〜)フン族(アッチラ→ゲルマンの大移動) 秦、漢との抗争 (張騫、斑超) 4)鮮卑 五胡十六国 5)柔然 6)突厥 7)ウイグル 8)カラキタイ(西遼) 9)モンゴル ジンギスハーン——大帝国と非定住 グユグ——カラコルム モンケ——開平府(上都)、フビライ——大都(北京) 西欧進出 (キプチャック、チャガタイ、オゴダイ、イル)
3 オアシス(定住)と草原(遊牧)——抗争・略奪と共存 1)シルクロード——東西交流 商品、文化、情報 ←紙・シルク 仏教→ 2)ソグド人(胡人)——交流の担い手 草原都市人 3)砂漠とオアシス——オアシスをつなぐ海、オアシス=港 カナート 4)東西 (交易、文化交流、宗教の伝播)と南北(略奪と支配と共益)
4 草原支配の条件 1)リーダーの選出 有能なものの選出 全員の承認 争い 2)連絡網と移動力、身体能力 馬 狼煙 道路? (草原) 弓 人の目 3)色目人の採用 多犠な知恵の摂取 多様性の共存とヒエラルキー
5 移動力と破壊力 1)移動=反定住性=反都市性 2)柔軟な戦術 移動性の優位 火薬 恐怖
6 サマルカンド(プハラ) 1)東西・南北の十字路 交易拠点 ツグド商人 2)破壊・略奪 廃櫨 3)再建 チムール レギスタン広場(イチ、メドレッセ) 天文台
7 草原の諸都市 水利=オアシス+カレーズ、シンボル、イチ、宗教、魅力、休息 1)ヒワ 2)カラコルムと大都 3)パルミラ 隊商都市 ゼノビア
8 草原都市の可能性 1)移動型都市 季節、出稼ぎ、レジャー型(トレーラーハウス、ポート)移動首都 2)通信手段 (位置の希薄性)、移動手段の飛躍的変革 3)キャラパンサライ型 補給基地と移動 4)都市の拡散→小単位自立 * コンパクトシティ |
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