レジュメ | 5 都市の基盤——人間環境としての自然と都市2003/2/15
1 「環境」の意味と風土 生物が本源的に備えている遺伝的要素ではなく、生物の外 側にあって、その生命の維持、生活の状況、種の保全に影響を与えるものの総体。 最も基本的に関わる環境としての「自然」。人聞が意識的に受け止めるの「風土」 。 風土の相違が異なる文化を生む。(モンスーン、牧場、砂漠) 和辻 1)雨量、気温、湿度 高温多湿地帯、乾燥地帯、暴風雨 2)天文 シーズン(四季、乾季/雨季)、日光量、晴天日、風力 3)地形,水形、標高 山、川、海、丘、湖,谷、湿地、高原 4)地質、土壌 沃土、荒地、砂漠、岩石,鉱物資源 5)植生、動植物 森林、ステップ、草原、動物、果樹、バクテリア
2 自然に手を加えていった生物 1)環境に全く手を加えない生物 環境順応、適応、移動 2)本能として環境を改変し造りだす生物 蜂、蟻、キツツキ、ビーバー 3)自然に手を加え改変してゆく生物 人間
3 人間の自然認識 1)荘厳な自然(人間を超える) 朝日、夕日、大洋、月、星、偉大な山、壮大な樹木 2)脅威として 災害、(洪水、暴風雨、地震、竜巻、津波、早魃) 3)生活の宝庫として(思恵) 水、植物、動物(食料、薬、建築資材、生活用品 4)資源利用対象として 井戸、用水路、潮池、鉱物の採掘,加工
4 都市をつくるとことの影響——人工環境としての都市 1)資源の収奪と汚染——水、鉱物、森林 大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、砂漠化 2)自然地形の変造——地形、植牛、最観、建築物、構造物 4)自然性の排除——土壌、コンクリート、金属、ガラス、風、香り
5 環境としての都市への認識とその意味 ①生物としての人間 ②宇宙の中の人間 ③環境を変造利用する責任者 ①パックミンスター・フラー「字宙船地球号」、②レイチェル・カーソン「沈黙の春」 、③浅回孝「環境開発」 1)相互関連するトータルな存在 過度利用反省(加工、変造、収奪、生態系破壊) 2)地域ごとの問題 画一化の否定 3)地球規模の環境認識 CO2 フロンガス、砂漠化 環境ホルモン 病原菌
6 環境計画の主休としての人間 人間の住むに値する環境 都市環境=自然環境+人工環境 (代表としての都市) +社会環境(意識、制度) 1)有限環境の認識と衛環型計会一一宇宙船地球号 2)過大エネルギーの抑制、自然エネルギ一利用 3)有害物、破壊物の制御 4)人間同士の付き合い方、価値観の共有と実践 |
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