レジュメ | 59 工業化と公害、スラムの発生2009/03/21 1 富国強兵、工業化路線 1)軍艦建造 水戸斉昭の建議 1853/11 石川島に造船所 2)1877/8 第一回内国勧業博覧会(上野) 出展8 万4 千 入場45 万人 3)第二回(1881) 82 万人 第三回(1890) 102 万人 4)1871 (明治4) 工部省設立 鉄道建設、鉱山開発、深川セメント、品川硝子 5)軍所管の工場 砲兵工廠(小石川)、海軍工廠(築地) 火薬工場(板橋) 6)民営工場化(1880 頃から) 政府払い下げ
2 工場立地と公害問題 1)水利用 水運 (隅田川 、神田川、石神井川、淀川、神崎川) 2)江東地帯 多様性 芝浦、品川、大森、蒲田 3)官営→民営化(払い下げ) 日清戦争による進展 4)浅野セメント降灰事件 地元反対運動 5 年後の移転→京浜工業地帯 5)煙突・黒煙 → 経済繁栄の象徴(大阪は「煙の都」) 軍の工廠 (振動、騒音) 6)河川の汚染 排水 7)都市の未来図 (煙突の林立)
3 スラムの発生 1)貧民窟 1892 松原岩五郎「最暗黒街の東京」。1898 横山源之助「日本の下層社会」 四谷鮫ケ橋、上野万年町、芝新網町 2)立地①大施設(病院、軍隊、大寺院、工場)の裏 ②埋立地、湿地、火葬場、墓地の近辺 3)住民 人力車夫、土木建築作業員、行商人、漁師、廃品回収業 4)副業 糸繰り、マッチの箱張り、荷車押し 5)不衛生(コレラ、赤痢) 一斉立ち退き 6)都市サービスの下支え、近代工業の底辺、エコシティ 7)なぜスラムが発しするか ①東京への人口流入→職探しと挫折 ②工場下請け労働者 ②都市サービス労働者 ③貸家資本
4 スラム対策 1)立ち退き論 近代都市の体裁 2)衛生状態の改善 不良家屋の禁止
5 建築規制 1)建築法規の未整備 建築物の利害関係 2)1917 警視庁 《長屋構造制限に関する件》 3)土地の処分 大地主と余剰地 4)貸家経営 3 年で元を取る 質の悪い投資 |
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